2024年11月11日(月)

お口の中を楽しくコラム

歯ブラシでの出血


いつもの店で飲んでいるとき、マスターに話かけられました。

「定期診査には行っているのでむし歯ではないと思うのですが、歯が痛いんです。
歯ブラシをすると出血するんです。
だから悪い血を出すように、一生懸命磨いています。」

まだ、こんなことを言っているバ〇がいました。
(すいません、彼とは30年来の仲良しなんです笑)

「出血をするように歯ブラシをしている」
これは、間違いです。

歯ブラシの出血1


患者さんの感覚としては、歯ブラシをしていて出血を認めると、
 「ああ歯周病だ」「ああ、もうだめだ」
 「もはやこれまで・・・」

みたいな感覚で受け止めてられているように見受けます。

しかしですね、
そもそも、 出血をしている所、とは、

いつも、歯ブラシが当たっていない所、
磨き残しているところ、
ばい菌のいるところ、
歯肉がうっ血しているところ、
歯医者さんで歯肉炎ですねと言われる所、
虫歯や歯周病になっちゃうところ、

なだけなんですよ。
これらはすべて同じ意味です。


歯ブラシの出血2

この二つの模型を見比べて、下の前歯の歯肉の違いを見てください。
「歯肉が腫れている」ことを表現しています。

そして、歯ブラシをていねいにあてて、
ここのばい菌を、一週間取り続けたとしましょう。
すると、

ばい菌がいなくなる
すると、歯肉がうっ血する必要がなくなる
すると、歯ブラシが当たっても出血しなくなる
すると、健康な歯肉になる
すると、違和感がなくなる
すると、歯ブラシが躊躇なく楽しくできるようになる

で、話はひと段落となります。
そしてこの過程において、
「多少の出血もあるかもしれませんね」ということなのです。

歯ブラシの出血3


「出血するように歯ブラシをしています」だけでは、
なんか力いっぱいやみくもにやっているイメージなんです。
実際にやってみせてもらったとしてもほとんど同じように見えるのでしょうが、何かが違うのです。

「やがて出血がしなくなるよう、歯ブラシのやり方を探しましょうね」
と言われてそれを認識してやると、
ていねいにゆっくりといったイメージがわいてきます。


歯ブラシの出血4
子の二つの模型では、まず上顎の奥歯の歯肉の違いを比べてみてください。
歯肉が腫れている状態と、健康な歯肉の違いを表現しています。
そして下顎の奥歯は、恐ろしいことに、
歯肉炎を長らく放っておいたので、退縮してしまった変化を表現しています。
こうなるとなかなか元にはもどらず、歯周病という診断名がついてしまいます。


歯ブラシの出血5

一般的な話として、
いつもの通り普通に歯ブラシをしていて、
「あれ、出血!」と思ったら、
あわてることもなく、

  まずは 場所の確認、
  次に 歯ブラシの当て方の模索、

でことは済みます。


歯ブラシに少しでも不安を感じてきたならば、
歯医者さんに「これでちゃんとあたっていますか?」と聞きにいきましょう。
まあわざわざそれだけではいかなさそうですけど、
歯の治療に行ったときには、忘れずに確認しておきましょう。

そして
「他は、ダイジョブそうですかね?」
と付け加えて聞いておけば、もう完璧です。

歯ブラシの出血6
老婆心ながら、
右上の奥歯2本の裏側とか、下の前歯の裏側とか、意外と難しかったりします。


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