2025年1月8日(水)

趣味のコラム

好奇心


(1) 先日。

居酒屋の若い大将が
「今バイクが欲しいんですよねー。」
と話していた。

「今欲しいもの、手に入れたほうがいいよ。
 やがて欲しくなくなるからね」
と答えてみた。

なにしよ1

この30代の若いオーナーも、
やがて50、60になり、
おそらくこの情熱は
小さくなっていくことでしょう。

子供のころ
あれほど欲しいと思ったプラレールや
リカちゃん人形がそうだったし、
大人のブランド好きだって、
敬老会でまで自慢している人もみかけない。

私だって毎日でも豪華な食事を
と夢見ていたときがあったが、今はない。
体力の減退だろうが、
好奇心や興味がしぼんできてしまった
と言い換えてもいい気がする。

なにしよ2

あのプラレールの時期、
手に入れられるならば、毎日おうちのお手伝いします、勉強します、兄弟仲良くします、ゲームはしませんと、真剣に思っていたけど、

今となっては、
そんな強い情熱があったこと自体が、信じられなくなっている。
あの情熱がなくなったこと自体には、いくぶんの寂しさを感じているかもしれない。

なにしよ3


(2) 起承転結

何か「欲しいものがある」ということは、
とてもいいことです。
「欲望」と表現すると負のイメージを含みますが、
「好奇心」とか「チャレンジ」と言いかえれば
ポジティブなパワーを感じます。

物だけでなく、
偉い人になりたい、プロ選手になりたい、
世界中を旅してみたい、
大きな舞台に立ってみたいなど、
人が欲しいというものは無限にあります。
欲しいものややりたいことが目についたら、
とりあえず手に入れる方法を
考えることは人生の楽しみです。

トランプ大統領も
ロケットを飛ばしてるイーロンマスクも、
結果がけた違いなだけで、
思いの初めの一歩は
誰もと同じ小さな一歩でした。

なにしよ4


(3) 起承転結

この大将のバイクが欲しいという話でいうと、
小さな子供もいるこのパパが、
いきなりクレジットカードを持っていって
「明日買ってきちゃえばいいじゃん」
という話ではありません。

資金的ということはもちろんですが、
その前段階として、
奥様と会話する機会を作って
ご機嫌や了解を得なければなりません。
子供の送り迎えとか洗濯物を取り込むなどの、
現実の行動も付け加えられるでしょう。

さらには、何に着てどこへ行こうかという
楽しい夢想もするし、
盗難や事故などのリスクに対する基礎知識など、
頭の中も動き出してきます。

いくつもの過程を乗り越えていきましょう。

なにしよ5


(4) 起承転結

これら云々、うまくいくことを願うばかりです。

もし結果として、
バイクが手に入れられなかったとしても、
そこまでの過程も人生の楽しみです。
老後になってお茶を飲みながら
「それでどうだったの?」
「それがさあ~」
と話せることがあるということ、
それが楽しい人生です。

我が子にも
「何でも見ておいで」といっています。
私にそのようなことにおいての
不完全燃焼の思いがあるのでしょう。
完全燃焼したところで、
人生の満足度にそれほどの違いはないことも、
わかる年になっています。
それでもやはりせっかくならば
見てきたほうがいい
という気はするのです。

なにしよ6


(5) 起承転結

若い時に美術館で
心震わされるように見た作品が、
久々にまた楽しみに見に行ってみたら
それ程でもなかった
ということもあるでしょう。
何十年ぶりに再び読み返した本の感想が、
熱い感動ではなく
冷静な理解になっていたこともありました。
出会う時期と場所がシンクロした時に、
熱い幸福感は味わえます。

先のバイクの話でいうと、
老婆心ながらの
「くれぐれも大きな事故には気をつけてね」
は大前提です。
旅する若者には、
大ケガや不快な拘束などを避ける
「危険察知の本能と運」を持ち合わせているよう、
ただただ老兵は祈るばかりです。

★
前回の「人生とは地球に観光にやってきたもの」ということをもう一度、話してみました。

なにしよ7


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