2023年9月11日(月)

趣味のコラム

旅先でのひとり外食チェーン


磯丸水産

外食チェーン04

ここは24時間いつもそれなりに混んでいる繁盛店です。
朝の10時になると、リタイヤ組のお父さんたちの宴会が始まります。
それからランチタイム、昼下がり、夜のピークタイムと忙しい時間は続きます。
そのあとの深夜の時間帯も夜勤のお仕事が終わった人たちの食事処にもなっていて、
一日中、休んでいるときがありません。

ちょっと話はずれますが、ここでの究極の楽しみ方は朝の7時。
朝の7時ごろだけが、一日の中で唯一、この店の息つく時間なのです。
一日中息つく暇なく、獅子奮迅している勇者のふと息を抜く瞬間。
このひと時を感じに行く。
従業員の負担にならない程度の注文をして、店とともにぼんやりと過ごします。
心の中でお互いをたたえあっています。

いつか写真も撮りましたけれども、
さきイカの磯部揚げなんてジャンクもおおすすめ。
旅先ならではの体内時計がくるってしまって、
一般的な観光に飽きてしまった時の余興として如何でしょうか。


バーミヤン

外食チェーン05

ここは本来、食事処のチェーン店ですが、
中途半端な時間にお邪魔するのなら、
しばしの休憩使いでも許されるでしょう。
そしてここならではの究極の楽しみ方があります。

 「エビチリとビール」のみ。

日本には直(じか)箸はお行儀悪く、
いったん取り皿に取ってからという文化があります。
そこをあえて、「旅先」「ひとり」という大義名分の元、ワルを気取ります。
大皿に盛られた大ぶりのエビを無粋にも直箸でつかみ口に運ぶ。
そしてビールを飲む。
あくまでも誰にも見つからない生活圏外の地でのみでやりましょう。
老舗中華街のようなどきどきする金額の心配もなく、
かといってぷりぷりのエビもたくさん入っている。
十二分な心の解放感を味わえます。

実は、あの備え付けのプラ製箸でエビをつかむとつるつるすべってしまって、
ワル気取るのもちょっとさまにならない。
まあ誰も見てないんで、背中丸めてレンゲで食べますけど。


そこまで肩ひじ張らず、隣駅でも旅です。
ご近所さんに会う心配がなくなれば、それは旅です。
まだ見ぬ冒険の旅に出てみてはいかがでしょう。
写真はウィキさんをから借用です。

外食チェーン06

おわり

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