なぜ一眼レフ?
年に一回、ひとりで旅に出ます。
年に一回、ひとりで旅に出ます。
ひとり旅の難点は、
私がひとりで、ひと気の少ないところを歩いていると、
周りの人間を不審がらせる、不安がらせるというとこでしょうか。
私は誰もいない田舎道を、ひとりで上機嫌で歩いるだけなのですが、
如何せんこの人相ですから、ワタシを遠くで見かけた住人たちは、
集落中に「注意連絡網を回さなきゃいかん」となるでしょう。
私も、悪い事をしに来ているのならばそれでもいいのですが、
そうではないので、お手数をかけてすいませんという気になります。
また例えば、
海のそばまできて、そりゃ私だって
誰もいない海をひとりで見ていたいときだってあります。
しかし、ただじっとひとりで海を見つめていると、
だんだん後ろから視線を感じてくるのです。
「あの人、ダイジョウブ?」
「そっち、行っちゃだめよ」
これまた、ご心配かけてすいませんということになります。
よって、こんな時そんな時、
これ見よがしの一眼レフカメラが、
とてもいいアイテムになるのでした。
片手に一眼レフカメラを、これ見よがしに持って歩いていると、
住人たちには「ああ観光の人ね」と思ってもらえて、
放っておいてもらえるのです。
大きなカメラ持っているということで、
もしかしたら「お仕事ですか」と、
もう一段上の安心感をかもしだすかもしれません。
カメラを横にさえ置いておけば、海もずっと見ていられます。
そういった点では、携帯電話のカメラやコンパクトカメラでは、
アイテムとしてのインパクトがちょっと弱い気がするのです。
そして、せっかく重たいおもいをして持っているのですから、
撮ってみることを強くお勧めします。
昔は、フイルム代・現像代・プリント代と、
一枚につき、50円かかっていました。
二回シャッター押すと100円です。(当たり前ですが)
そんなことを無意識にでも思いながら、
震えながら、躊躇しながら、シャッターを押せば、
これが素人がいい写真を撮れない理由でもありました。
そして、家に帰ってパソコンに落として、
じゃかじゃかと消します。
これをさぼって、やっておかないと、
いい悪い関係なしにすべてがゴミ化していきます。
一枚につき、50円かかっていました。
二回シャッター押すと100円です。(当たり前ですが)
そんなことを無意識にでも思いながら、
震えながら、躊躇しながら、シャッターを押せば、
これが素人がいい写真を撮れない理由でもありました。
しかし今は、
初期投資さえ終わってしまえば、あとはタダです。
下手な鉄砲…の弾代がタダなんですから、
当たるまで写せばいいのです。
躊躇なく、数多く、いくらでも押します。
いかんせん、タダなんですから。
そして、家に帰ってパソコンに落として、
じゃかじゃかと消します。
これをさぼって、やっておかないと、
いい悪い関係なしにすべてがゴミ化していきます。
旅から帰ってきて、家でひとり酒を飲みながら、
パソコンでいらない写真を消しながらあのときの思いを馳せる、
これがまた楽しいのです。
そんなこんなで、こんな写真はもういくらでもあります。
