2021年10月26日(火)

趣味のコラム

一眼レフでひとり旅 (その2)


「なぜひとり…?」


旅ですからまずは、行ってみたいところに出向くのですが、
行ってみてちょっと違うなと思ったら、
すぐに出てきちゃうこと、よくあります。
もちろん、半日ずっといることもあります。
どちらの場合も、ツアーバスではありえないことで、
ひとりだからこそ、できることです。
「せっかくきたのに…」
「いやまだもうちょっと…」
は、ひとりにはありません。


そしてそこが終われば、
すぐまた次の場所へ歩き出します。
自由に、自分の気分だけを考えます。



次の場所は、
メドがあるときもありますし、
ないときもあります。
メドなく歩き出して、
そっちに歩いていって、
やっぱ何もなかったなど、
そんなの、しょっちゅうです。



ひとりのときの最大の特徴として、
この、あっちに行ってみて何もなかったという時、
他の人といると、
だんだんと不穏な空気が流れてくるのですが、
ひとりでは不穏な空気というものが、
構造上、発生しません。
ひとりで歩きながら、「またかよ…」なんて心の中で笑ってると、
なんか楽しくなってきたりもするのでした。


不穏な空気と言えば、
たとえばお昼の時間が来てみんなで、
予備知識なく、そこにあったご飯屋さんに入ったとしましょう。
風情のある店構えは、隠れた名店かと期待して入ったものの、
単に古くてやる気のないオヤジさん、なんてときもあります。
そんな時、「誰だよ、ここに入ろうって言ったの?!」
という空気が発生するリスクは否めません。
こんなときも、ひとりだと
「・・ったくよ~」と、
これまた楽しい思い出のひとつになってしまうのでした。



ちなみにですね、旅先で、勘だけを頼りに飛び込みで店に入ると、
まあ大概ですね。別に何とも思いませんが。(笑


食事も、ひとりの時は、
自分の空腹感だけで決められます。
「12時だから…」は、いりません。
予定も、あってないようなものですから、
宿も行き当たりばったりにしておきます。
宿を決めていないということは、
つい最近まで少しスリリングなことではありましたが、
最近は携帯検索が充実して、何とでもなるようになりました。



それでも最近は、
行きのチケットといっしょに一泊目の宿は、
頼んでから行くようになりました。
なぜならば、一泊目の宿を決めておくと
荷物を、宅配便で送るという小技がききます。
そうすれば、行きの電車の中が手ぶらになります。
帰りも(途中でも)、
買った土産物や洗濯物はどんどん家に送っちゃっています。
国内どこでも1000円程度で、
荷物を持ってもらえるポーターさんに頼めると思うと、とても便利です。

家族とも旅行はしますが、家族と一緒の時は
「今晩どっか泊まるところ見つかるといいね」などとはやりません。
そんなスリルは楽しめません。
いろんな意味で、恐怖に割が合いません。

みんなでする旅の楽しさもあります。
「ここが休みだった時…」「天気がかんばしくなかったとき…」
いかなるアクシデントをも想定しつくして、計画を練り上げます。
そんな計画自体も、旅の一環です。
みんなとする旅と、ひとりでする旅、両者違った楽しみがあり、
それぞれ楽しんだらいいと思います。


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