「なぜひとり…?」
旅ですからまずは、行ってみたいところに出向くのですが、
行ってみてちょっと違うなと思ったら、
すぐに出てきちゃうこと、よくあります。
もちろん、半日ずっといることもあります。
どちらの場合も、ツアーバスではありえないことで、
ひとりだからこそ、できることです。
「せっかくきたのに…」
「いやまだもうちょっと…」
は、ひとりにはありません。
そしてそこが終われば、
すぐまた次の場所へ歩き出します。
自由に、自分の気分だけを考えます。
次の場所は、
メドがあるときもありますし、
ないときもあります。
メドなく歩き出して、
そっちに歩いていって、
やっぱ何もなかったなど、
そんなの、しょっちゅうです。
ひとりのときの最大の特徴として、
この、あっちに行ってみて何もなかったという時、
他の人といると、
だんだんと不穏な空気が流れてくるのですが、
ひとりでは不穏な空気というものが、
構造上、発生しません。
ひとりで歩きながら、「またかよ…」なんて心の中で笑ってると、
なんか楽しくなってきたりもするのでした。
不穏な空気と言えば、
たとえばお昼の時間が来てみんなで、
予備知識なく、そこにあったご飯屋さんに入ったとしましょう。
風情のある店構えは、隠れた名店かと期待して入ったものの、
単に古くてやる気のないオヤジさん、なんてときもあります。
そんな時、「誰だよ、ここに入ろうって言ったの?!」
という空気が発生するリスクは否めません。
こんなときも、ひとりだと
「・・ったくよ~」と、
これまた楽しい思い出のひとつになってしまうのでした。
ちなみにですね、旅先で、勘だけを頼りに飛び込みで店に入ると、
まあ大概ですね。別に何とも思いませんが。(笑
食事も、ひとりの時は、
自分の空腹感だけで決められます。
「12時だから…」は、いりません。
予定も、あってないようなものですから、
宿も行き当たりばったりにしておきます。
宿を決めていないということは、
つい最近まで少しスリリングなことではありましたが、
最近は携帯検索が充実して、何とでもなるようになりました。
それでも最近は、
行きのチケットといっしょに一泊目の宿は、
頼んでから行くようになりました。
なぜならば、一泊目の宿を決めておくと
荷物を、宅配便で送るという小技がききます。
そうすれば、行きの電車の中が手ぶらになります。
帰りも(途中でも)、
買った土産物や洗濯物はどんどん家に送っちゃっています。
国内どこでも1000円程度で、
荷物を持ってもらえるポーターさんに頼めると思うと、とても便利です。
荷物を持ってもらえるポーターさんに頼めると思うと、とても便利です。
家族とも旅行はしますが、家族と一緒の時は
「今晩どっか泊まるところ見つかるといいね」などとはやりません。
そんなスリルは楽しめません。
いろんな意味で、恐怖に割が合いません。
みんなでする旅の楽しさもあります。
「ここが休みだった時…」「天気がかんばしくなかったとき…」
いかなるアクシデントをも想定しつくして、計画を練り上げます。
そんな計画自体も、旅の一環です。
みんなとする旅と、ひとりでする旅、両者違った楽しみがあり、
それぞれ楽しんだらいいと思います。
