1)歯科医院のレントゲン

当院のレントゲンとしては、基本的な機器しかありません。町の小さな歯科医院として、ふつーの虫歯や入れ歯を治すところではこれで十分です。
この歯科用の小さなレントゲンは、原理や形状など基本的なところでは、100年変わっていないような気がします。
もちろんメーカーは日々努力をして、最新鋭のコンピューター技術を駆使して、わずかな差異を拡大解釈することにより、被ばく線量を最小に抑えてくれる装置を開発してくれました。(お高いんですのよ)
さらにはそれによって得られた画像を、最近とくに進化著しい写真編集技術で、メリハリをつけてくれてよりわかりやすいものにしてくれています。よって、さらにさらに被ばく線量の減少になりました。

2)被ばくのイメージ
この「被ばく」という言葉、わが国では特に、神経質になっている言葉です。ダークでアンタッチャブルなイメージを持つ単語です。聞いただけで、「ああだめ。もう0にして」。
しかし実は、人間は常に自然界から放射線を常に受けています。
ラジウム温泉・ラドン温泉などという言葉も自然放射線のひとつですが、こちらの方はよくわからないままポジティブに使っています。
そしてそんな特別なことでもなく、お家の中にいるだけでも放射線はありますし、肉や野菜の食物からも摂取しています。掃除機で集めたひとつかみの綿ボコリにガイガーカウンターを当てれば、ガーガーですし、コンブやほうれん草に含まれるカリウムからも検出されます。

『大正富山医薬株式会社 (2014年版)』より抜粋
さらには、家の外に出るともうちょっとあって、宇宙から降ってくる放射線は、地球上の大気によってほぼかなりカットされてはいるものの、0にはなっていません。
空高く飛ぶ国際線のパイロットの被ばく線量が、いささか多いのは事実なのですが、特段、大きな問題になっている様子もありません。


