2026年9月1日(火)

お口の中を楽しくコラム

歯科治療の材料学


歯科の治療材料 

町の小さな歯医者としては、
患者さんの口腔内の健康維持・管理
メインにしたいところなのですが、
やはりまだ治療として、
虫歯で穴の開いてしまったところを埋めたり、
歯がなくなってしまったところに入れ歯を
入れたりすることが多くなります。

現在、口腔内の修復材料には
金属セラミックプラスチック
多く使われています。

そもそも物質は、
金属無機質有機質からできているので、
これであってます。
これらを精密に加工を施して、
噛むという機能を回復するものを作ります。



1、「金属」

昭和・平成くらいまでは、
金属の治療が主流でした。
毎日、がちがちとぶつけて使うものですから、
金属の強度が必要でした。

金属を溶かして形作る「鋳造」という加工技術も、
手間とクオリティーの観点から重宝していました。

もうひとつ、
金属には、酸化(サビる)という特性もあります。
口腔内では特に
酸性の「食物や細菌による生成物(=虫歯菌)」
の攻撃に日夜さらされている過酷な環境下です。

それに対しては、歯科用金属として、
酸化しにくい金やパラジウムを混ぜた
金合金(きんごうきん)
使うことによって対処しています。
お口の中に見える銀色の金属、
あれ鉄ではありません。高価な金属です。


金(きん)は、
金属の中でも別格です。
見た目の人気だけでなく、生体親和性も高く、
物質としての安定性や加工性、金属的性質も、
すべてが一段階ずば抜けている実力派です。
米粒ほどの金を畳一畳分にも
薄く延ばすことができることからもわかります。(金箔)

たとえば、チタンという金属は、
金属の特性としては安定性があり
軽量で原料の安価も魅力的なのですが、
沸点が高く加工には特別な技術を要するという
アクの強さ(個性)を持っていたりします。



いつもの余談。「金、編」

金は地球上ではできない物質です。
元素記号の数だけの陽子を
ひとつにまとめるエネルギーが
地球上にはないからです。

金は宇宙でおきた超新星爆発の
エネルギーによって生成され、
宇宙空間でさ迷っているものが
地球上に降り注いだものだそうです。

地球上に金は、50メートルプール1杯分
しかないともいわれています。
「講釈師、見てきたような嘘をいう。」(嘘ではないと思います)

最近の戦争やドル札の輪転機回し過ぎによって、
金(きん)は資産の対象にもなってしまい、
さらに高価な金属へと躍進してしまいました。
それにより投資の金融界だけでなく、
歯科業界も実質的な意味で大騒ぎです。

真珠は、石油が出る前のペルシャ湾の一大産業だったのですが、ご存じの日本の養殖技術の発明での崩壊、

ダイヤは、流行をあやつる世界のデンツー案件みたいなものだったのですが、人工ダイヤの成功により価値は下降気味、

そこで「金も…」というところですが、
金は実用性もたかく何度でも再利用もできるので、さて世界の大富豪たちがどう思っているのか、今度会ったら聞いときます。



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