4、そして切削加工技術の開発
そこで最近になって「削り出しの工作機械」が出てきました。
これが今回のメインテーマです。(ここまでなげーよ)

a, ブロックの作成
最近になって、進歩著しいコンピューター付きの工作機械で、あの細かい歯の形を削り出すことが、現実的となってきました。
工作機械でブロックを削り出してつくるのならば、金属の下地がなくても、かなり実用的になってきたのでした。
なぜ丈夫なのかというと、このブロックを工業製品として先に作るからです。
・不純物の徹底した除去や、精錬などの練和時の操作法、
・硬化させるときの焼成工程(温度・圧力の管理)、
これらをマニュアル化された完璧な管理下で作ることにより、今までと比べ物にならないほどの強度の材質を得ることができるようになりました。
b. 切削機器の完成

そして、このブロック作成の技術はあったのですが、
これを削り出す機械の方が、今一つでした。
素人さんは「現代の技術ならできそうね」と気軽に考えますが、
実際にやってみようとすると大変です。
b-1 デスクワーク編
まずはコンピューターの話です。
まず、模型を読み取って、まず土台の歯の形を、コンピューター上に数値として表現します。
次に歯の形である外形予想図を作成します。
そしてこれに先ほどの模型の情報と重ね合わせます。表面と裏面のまるで関係のない情報を、ひとつにしなければなりません。
そこにもうひとつ、「両隣の歯」と「かみ合う相手の歯」の関係の情報も組み込まなければなりません。
あれやこれやてんやわんやの辻褄(つじつま)合わせの形態修正をして、やっとその患者さんにあった一本の歯の形体となります。
この作業の特筆すべき点は、量産品なら一度の設計でいいのですが、毎回すべてがオリジナルの一点ものというところです。
b-2作業場編
ソフトが完成したら、そのあと機械で寸分の狂いもなく作業・制作させなければなりません。
実際に機械を作動させてみると、現場でいろんなことが起きるのは世の常です。
ずれるという基本的なことはまずクリアーしますが、その後、
角が鋭角にならなかったり、情報をうまく読めていない部分があったり、溝の表現が無視され平らでごまかされていたり、ブロックの端っこで削ってしまって4分の1がなかったり、
思いもよらないことのオンパレードです。
失敗作を見せてもらうと笑えます。(他人事)
この作品は不完全というアートですけど、
帰り際に機械にしっかりセットしてスイッチもいれて、翌朝さてと機械を開けてみたら「ありゃ?」という歯の形が出てきたりすると、そのあとは大騒ぎです。(知らんけど)

5、セラミックとプラの違い

このブロック切削技術は、
セラミックと合成樹脂のどちらにも使えます。
歯科治療においてこの二つの選択時において、まずは大きな違いはやはり自費か保険かの違いです。
合成樹脂は保険適用で、セラミックは自費診療となります。
物質的特徴としては、
強度は、樹脂も実用性に耐えうるほどまでには良くなりましたが、それでも壊れるリスクとなると、やはりセラミックに分があります。
噛みグセ含め口腔内で、力がかかりやすい部位かどうかという考察もでてくるでしょう。
質感は、やはりプラと焼き物では質感は違ってきます。
なんとも言えない半透明の光の加減や、なんとなくという気品は、プラスチックと瀬戸物の食器を、比べてみるとよくわかります。
色調も、陶材の方は焼き物の釉薬とおなじ原理で、微細な表現が可能でかつ長持ちします。樹脂は取れてきてしまいがちです。
目につきやすい部位、前か奥か上か下かというところからの考察もできるでしょうか。
経年劣化も、新品のうちはどちらもきれいではありますが、
やはりプラスチックの劣化は有機物の宿命で仕方ありません。
プラは表面に細かな傷もつきやすく、着色もしやすくなります。
そういわれてみると、瀬戸物の白いお茶碗は10年たっても、わりと同じ状態で使い続けたりしています。
いろいろ話はあるので、様々な方面からなんでもかんでも、
よく歯医者さんで聞いてみましょう。
(プラのお茶碗を落としても割れないのは、柔軟性で衝撃を吸収するからです。口腔内の樹脂は、柔らかくて変形しては困ります。硬度を追求した結果として、破折というリスクがあります。)

日々散歩
サイゼリアの「ビールジョッキ」と「ワイングラス」は、
飾らず堂々と、まぎれもないプラスチックで出てきます。
私はいつもビールのあと、デキャンタワインを追加して、小エビのサラダにニンジンしりしりを乗っけて食べてます。(自分でアレンジ)
参考までに、サワーは缶のまま、これまた氷満タンのプラコップと一緒に提供されます。いつも、楽しく過ごさせていただいてます。











