2020年2月25日(火)

お口の中を楽しくコラム

歯ブラシの時、血が出る

「先生、歯を磨いていると
 歯ぐきから出血してくるんです」

だいたい一日一回は、
どなたかとこの話、しています。

「私はこのまま歯周病になって、まもなく
 総入れ歯になってしまうんでしょう?」
と、続けたそうな、お顔をしています。

そこそこきれいに磨けている患者さんの、
歯ブラシ時の出血ぐらい、
日常のひとコマなんで、

「おやそうですか。
 こんだけ磨けていれば、
 そんなに心配することないですよ。」

とあしらわれ気味の返答され、
さらに不安そうなお顔になります。


ってか、
まずは、落ち着きましょうか。


いいですか?
一般的な話をすると、
歯肉から出血するということは、

“そこが磨き残しだということ”、
それだけなんです。

今までの復習

歯ブラシの目的とは、
歯についている“白いねとねと”を
きれいにぬぐい取ることだということは、
もう何度も言っています。

あの白いねとねとは、
食事した後の食べ物の残りが歯の間に
はさまっているのとは全く関係なく、
ばい菌の増殖です。

だから、歯磨きとは、
ブラシで歯を磨き上げるのが目的ではなく、
虫歯や歯周病にならないよう、
このばい菌を毎回、隅々まで
ていねいにふき取ることです。
(しつこいけど)


この話が前提にあって、
いつも歯ブラシが当たっていない所とは、
白いねとねとがいつもたまっている所であり、
そのあたりのばい菌をやっつけようと、
歯肉に血液が鬱血(うっけつ)している所でもあるのです。


(下の前歯の裏側)

だから意味はおなじで

  • 歯肉が炎症している、
  • 歯ぐきが腫れている、
  • 歯を磨くと血が出る、

という表現にもなってくるのです。


よって、なんてことはなく、
そのあたりのプラークを、
歯ブラシで一週間もていねいに取り続ければ、
歯肉の炎症は収まり、
出血もしないという状態になります。


わたしもぽやんと歯ブラシをしていると、
「あっ、血、出てる」なんてこと、
たまにあります。

そんな時は、冷静に、まずはどこに、
どんな歯ブラシの角度で当てたら
血が出るかのと
試行錯誤、悪戦苦闘、難行苦行。

「ああここか。そういえばここを
 こんな角度で歯ブラシしていなかったな。
 次回から気を付けよう」
で終了です。


磨き残しの場所なんて
なかなか自分では見えないので、
たまに歯医者さんに行って、
確認してもらったらいかがでしょう。

わたしは、今さら人には
聞けない立場になっています。
かといってちゃんと磨けているかも、
あやしいところです。

気軽に歯医者さんに行って
歯ブラシ指導を受けられるひとさまが
うらやましく思える昨今です。

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