1) 【デジタルミラー】
夜、前を走っている宅配便の車のルームミラーが、
鏡じゃなくてモニターでした。
「かっこいいじゃんか!」
朝の荷物をいっぱいに詰め込んでいる時は、
ルームミラーがまるで役に立たないのは想像つきます。
私も、後ろに3人を乗せて運転しているとき、ルームミラーをうっかり見てしまって、
後ろの人と目があって挨拶することもあります。
荷物を運ぶ車にとってのデジタルミラーは必需品でしょう。
一方、車の外についているドアミラーの方は、それほどまで普及していません。
ルームミラーは構造的に不可欠ですが、
ドアミラーでの選択となると、
コストの問題もあるようですが、
それよりも、どうやらあまり使い勝手がよくないようです。
実際にドアミラーをデジタル化すると、
鏡の光は、
直感として直視で見たものと同じ扱いでいいのに対し、
映像は、
脳は2次元の絵として反応するからです。
おなじようで違うのです。
運転中に一番必要な情報は、
遠近感・距離感と立体感です。
これをデジタルのバックミラーにすると、
まずは前の先の方を見ていた焦点を画面に合わせて、
次に2次元の絵を理解して、
状況を判断することとなります。
実はこれを無意識のうちにやっているのです。
カクカクとした動きからこっちにやってくるスピードの推測もしなければならないのは
技術的な進歩で期待できるとしても、
脳の処理の問題となると、
“なれ”という個人の技量に頼ることとなります。
進捗度(しんちょくど)の鈍い理由が、ここにあるのでした。
2) 【一眼レフカメラ】
レンズを付け替える一眼カメラには、
「デジタル一眼レフ」と「ミラーレス一眼」とがあります。
どちらもデジタルカメラなのですが、
“プリズム式”と“ノンプリズム式”を分けるために、
こう言葉の使い分けをしています。
デジタル一眼は、
プリズムを使って撮影対象からの光を、
撮影者の目とカメラの撮影部に分けて操作します。
よってシャッター押すのは、
肉眼で見たそのままの図の描写となります。
一方のミラーレスカメラは、
まずは最初に、映像としての処理をおこない、
それをファインダー内のモニターと撮影部に分けているのです。
もうすでにファインダー内は二次元の映像であり、
シャッターを押すとは、ただの映像を記録していることとなります。
目に映っている情報が、光か映像かの違いとは、
2次元か3次元かの違いでもあり、
これは、先のバックミラーの話とつながってきます。
光を描写するほうが全然楽しいのですが、
しかしこちらのほうは、このプリズムがかさばるので、
小型化のできるモニター式が主流となっています。
ニコンなどは、プリズム式の開発研究はやめてしまいました。
今の若者はカメラとの出会いが携帯電話の撮影で始まっているので、
最初から、画面からの撮影に抵抗がないのでしょう。
カメラとは、瞬間を切り取る醍醐味なので、
ミラーレス式では録画の瞬間記録となってしまい、
「常時モニターを流しっぱなしなんて誰でもできるじゃんか」とぶつぶつ言いながら、
光を記録するというところにこだわっています。
重いデジタル一眼レフを持ち歩いてはいますが、
年とともに、だんだんね・・・
後編につづく
