7)まずはマウスピース。
症状がでてしまっているのならば、まずは、
マウスピースを入れて「顎関節を休ませてみましょうか」というところからやっていきます。
病気の治療の基本は安静です。ご飯を食べないわけにはいきませんが、できるだけ、もしくはせめて寝ているときだけでもかみ合わせをしないよう、顎関節を休ませてあげましょうというところから始めます。
それだけでも、ちょっと入れておいただけでも、
炎症が取れて痛みが取れるときも、多くあります。
「ちょっと楽そうです」なんて返事をいただくと、
まずはそこで「落ち着いて、現状を理解しましょう」とお話しています。
8)医療の本質は
少し心に余裕ができてから、
現状でそれは日常に差し支える症状なのかどうか、
そのまま放っておくと悪化してしまうのかどうか、
などを判断していきます。
ものすごく痛いわけでもなく、噛むことにものすごく不自由しているわけでもなくて、そして症状の進行もしていないようでしたら、ちょっと様子を見ましょうかという場合もあると思います。
実際的な治療として、「かみ合わせをいじる」「顎関節をいじる」ということはなかなか大掛かりとなるので、テレビ見ながら煎餅でもかじりながら、いったん落ち着いたところで考えることは大切です。
日ごろから注意することやちょっと気をつけることやストレッチとか、よってリスクを軽減できることがあるかなどは、知識として取り入れておくことは言うまでもありません。
ぐっと噛むことは人間の快楽の一つです。たまにナッツ類や柿の種をポリポリ食べてると、食欲を満たすというだけではない、何かもうひとつちがった喜びがあるような気がします。
そこは優先的に考えます。
