2026年4月1日(水)

お口の中を楽しくコラム

かみ合わせの調整


5.ペンチのかみ合わせ

さらにさらにw

お口の中はハサミの回転運動そのままとはならず、
なぜならば顎には、
可動範囲というものがあるからです。
ハサミは留め金のしっかりした回転運動だけですが、
顎運動は前後と左右、
かなりの範囲でフレキシブルに動くのでした。
いうなれば留め金のがたついたペンチに近いものとなります。

それでも、
たとえ顎運動がガタついたペンチだったとしても、
どこででもぎゅっと握りつぶせねばなりません。
補綴物は、型を取った時に
「まん中で噛んでみてください」といって
かみ合わせを印記して作るのですが、
装着時には前後左右に、
かなり大きな可動範囲も考慮しなければならないのです。
調整がさらに必要となるわけです。



6. そもそも、

その前提としてですね、

今、患者さんが補綴物の治療しているという事は、
何かお口の中に問題があったから通院しています。

ということは、

例えば痛みだったとしたならば、
さりげなくそこを避けて噛んでいたでしょうし、
歯が欠けてうまく噛み切れないと感じていたならば、噛めるところを探してそこで噛むようになっていた可能性もあります。

知らず知らずのうちに、そのずれが
自分にとっての標準になってしまっていることも、
よくあることです。

そんな状況下、

診療室で「はい噛んでみて」と急に言われて、
変に意識してしまって
あたふたとしてしまうことよくあります。
日常では「あるある」です。

セット時は何とか、
あっちゃこっちゃで噛んでも
ダイジョブなようには調整していきますが、
「果たしてこれであっているのかな??」は、
術者も、患者さんも、なのでしたw。
(笑い事ではありませんけど)




7. そこで、

というわけで、ファイナルアンサーは、
術者も患者も
「いったん冷静になりましょう」で、

「一度、これで使って見てください。次回、
『もうすっかり気にならなくなって使っていました
 よ』とか、
『なんかいつまでたってもちょっとしっくりこないん
 ですよ』
などと、どんな感じか、必ずまた確認しますからね」

なんて、お話ししています。
お家で緊張もとけた中で、
普通に50回も100回ももぐもぐやっていけば、
だんだん無意識の動作となっていきます。
そこでの判断が欲しいところです。

とにかく、

セット時の調整は必要不可欠で大変なんですぅ〜、
ということがわかっていただければ、それでいいんです。はい。ご静聴ありがとうございました。


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