2024年6月13日(木)

お口の中を楽しくコラム

歯ブラシ指南


2) まずは情報の整理

そこでまずは
次の3つの目次
を覚えてください。
そして後から、それぞれ何だったかなと思い出してみてください。

歯ブラシ指南書03

歯ブラシについて毎回いろんなことを言っているようですが、
実は歯ブラシ指南としての項目は、たった3つです。

そしてひとつづつ思い出していただき、
もやもやとした疑問が出てきたら、歯医者さんでお話してみて下さい。
そうやって、ひと手間かけてそして納得すると、
それが身についた知識となります。
(学生時代の勉強、こんなことを知っていたらもっと・・・)

歯ブラシ指南書04


●項目その1(歯ブラシの目的)

そもそもハミガキというネーミングがよくないですね。
靴磨きや鍋釜を磨き上げるといえば、
こすればこするほどというイメージがわいてきます。
しかし歯ブラシの目的は、
ピカピカに光り輝くよう歯を磨きあげるのではなく、
汚れを丁寧に洗い落とすことです。

「そーいえば歯垢とかプラークとか…えっと、何でしたっけ??」
日夜繰り広げられる診療室での会話です。(笑

歯ブラシ指南書05


●項目その2(歯ブラシをする場面、習慣)

日常の行為で考えることなく、自然と体が行動をしていることを
ルーティーンといいます。
歯ブラシもルーティーンのひとつです。

毎日の事ですから、めんどくさいと感じるときもあるでしょう。

“わざわざ”という形容詞がついてしまうと、少しあやしくなってきしまいます。
そこで、何か一緒にやれることを探しましょう。

歯ブラシ指南書06

歯ブラシ指南書07

こんなとき、片手に歯ブラシを持っている習慣をつけられるとずっと楽になります。

生活習慣は百人百様ですので、
自分なりに日常の中のどこに当てはめられるのかを考えてみましょう。

歯ブラシ指南書08

多少お行儀が悪くなるのかもしれませんが、もう仕方がありません。
人類史40万年もの中で、ここ100年の環境の変化に体の適応ができていません。
なりふり構っていられません。


●項目その3(歯ブラシの技術)

このテクニカル編だけは、一回時間を取って、
診療室でお口の中を赤く染めてやらなければなりません。
「一回ちゃんと、歯ブラシをお教えしますね」と帰り際に話しかけられたら、
かならずまた来てくださいね。

歯ブラシ指南書09

磨き方に、これといった基本はありません。
歯磨きは、磨き残しのないように各自の創意工夫です。

歯ブラシ指南書10

3)明日からの歯ブラシにつづく


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